…許せ…こうするしかなかったんだ…
そう、私の手は汚れてしまった。
ブルーベリーの汁で。
スウェーデンでは夏になると、森に出かけていってその辺に生えているベリーを摘むという楽しみがあるのです。日本では考えられないですが、私有地であっても森=自然とあらば勝手に入ってよし、ベリーを採ってもよし*!スバラシイ!
(*スウェーデンには自然享受権という権利があります。)
そういう訳で、私は日本にいるときからこのベリー摘み(plocka bär/ プロッカ・バール)に並々ならぬ憧憬を抱いておりました。
さて、ついに待ち望んだベリー摘み!わーいわーい♪(実はもうかれこれ5回来たんだけど初めての感じでお送りしましょう!)
ドキドキ…
た、高まる…
ちょっと横道にそれると、何やらこだまが座っていそうな岩が。
あれ、岩場にちらほら赤く見えているのは、ひょっとして…?
おお!リンゴンベリー!(場所変わったんじゃないかって?気にしない気にしない…)
スウェーデンの家庭料理に、ミートボールにジャムをつけるっていうのがありますが、そのジャムに使われるベリーです。和名はコケモモ。
リンゴ?モモ?何やらよく分からない代物ですが、[ツツジ科スノキ属の常緑小低木](Wikipediaより)。全然リンゴでもモモでもなかったです。
ベリーだけど外はつるつるしてて、他のベリーのようなふにふに感はありません。コロンっと枝から外れて、お口に運ぶとぷちっと弾けて、気になるお味は…?
ん?すっぱい。ベリーなのに酸っぱい!?
けど悪くない。もう一口食べ…あ、これ美味しいわ…!
こんな感じです。日本では食べられないと思っていたのですが、北海道とか一部の地域には生えているみたいです。もちろんジャムならIKEAで調達可能!
さてさて、ブルーベリーはないかなー…
ありました!しかし小さい!!ブルーベリーってこんなに小さかったっけ!
高さにして地面から20cm、大きさにして直径8mmぐらい(目測だけど)。
ほんとにこれブルーベリーかよと思ったのですが、味は紛れもなくブルーベリーでした。これが摘み放題っていうんだから最高だ〜✨
ーーしかしそうそう上手くは行かないもの。
リンゴンベリーは固いから少々手荒に扱っても大丈夫だけど、ブルーベリーは優しく摘み取らないと、無惨に潰れてしまいます。どれだけ頑張っても、気付いたときには手は赤紫に染まっているのです…(写真一枚目)
しかもリンゴンは3~5粒ぐらいで固まってるのに、ブルーベリーは一粒ずつしか成らない。手間がかかる…実際ジャムでもリンゴンベリーが一番安いのですが、納得です。
しかし黙々と摘んでいった結果、かなりの量になりました!
じゃじゃーん!
(歩いてたんじゃないかって?気にしない気にしない。日時は違っても場所は同じだから…笑)
彼らはこのあとジャムになりました。
そうそう、前人の開拓した道から横にそれると、地面は一体もっふもふの「苔」(mossa/ モッサ)に覆われています。これは確かにモッサだ。う〜ん、素晴らしいネーミングセンス。
さあ、そろそろ帰ろうかな。
ーーお、
切り株に育つベリー。
時折見かけるけど、いつ見てもハッとします。生命の循環を見てるみたいで。
さてさて、そんなことを考えている間に車道に合流いたしました。
この森、Kvarnstensbrottetという、この辺の名物スポットへと続く道なのですが、それについてはまた後日。
それではまた次回!Vi ses (See you!)
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